2025年会員のシェフを訪ねての賞味会レポート

 

2025年9月13日(土)、会員の皆様が待ち望んだ「会員のシェフを訪ねての賞味会」が、南青山に店を構えるEssenceオーナーシェフ、薮崎友宏さん(2018年シュヴァリエ叙任)のお店で開催されました。今年のテーマは『カラダとココロを満たす、薬膳中華とフロマージュの世界』。薮崎シェフならではの、中国料理とチーズの創造的なマリアージュを堪能できる贅沢なランチ食事会となりました。 

 

 

〜驚きと感動の連続!チーズ尽くしのスペシャルコース 

 

Essenceの落ち着いた空間で提供されたのは、この日のために特別に考案された「フランスチーズ鑑評騎士の会 Special Course」。全てのメニューにチーズが惜しみなく使われており、参加者からは感嘆の声が上がりました。 

 

まずアミューズとして供されたのは、「日光ヤシオマスとサント・モール・ド・トゥーレースのオコゲ」。香ばしいオコゲの食感と、ヤシオマスの旨味、そしてサント・モール・ド・トゥーレーヌの繊細な風味が絶妙に調和し、コースへの期待を高めます。 

 

続く「前菜6種盛り合わせ」では、そのバリエーションとチーズとの組み合わせに驚かされます。「鹿肉団子の黒酢仕立て」や「クラゲの頭の梅肉ソース」といった中国料理の伝統的な味わいに、どのようにチーズが寄り添うのか、一口ごとに発見がありました。特に「ピータン卵白豆腐」のような意外な組み合わせも、薮崎シェフの手にかかると見事な一品に昇華します。 

 

海鮮料理では、「海老とエボ鯛とシャコのクロミエ入りチリソース」が登場。クロミエのクリーミーなコクが、海鮮の旨味とチリソースの辛味を包み込み、奥深い味わいを演出します。 

 

そしてメインの肉料理は、「足利マール牛の薬草焼き 香とロックフォールの2種ソース」。柔らかく焼き上げられた足利マール牛に、香草の豊かな香りと、ロックフォールの力強い風味が加わり、まさに至福のひととき。 

 

食事の締めくくりは、「汁なし担々麺 24ヶ月コンテかけ」。スパイシーな担々麺に、24ヶ月熟成されたコンテチーズの濃厚な旨味が溶け込み、普段とは一味違う贅沢な担々麺に仕上がっていました。 

 

デザートの「デリス・パパイヤとココナッツミルクの楊枝甘露」は、さっぱりとした甘さで、食後の口の中を爽やかにしてくれます。 

 

嬉しいサプライズ!ワインペアリングでさらに深い味わい 

 

参加費にはワンドリンクが含まれていましたが、当日には嬉しいサプライズが!料理に合わせて、ソムリエが厳選したワインがペアリングの様に提供され、参加者の皆様は料理とワインの相性を心ゆくまで楽しみました。 

 

感動と発見に満ちた美食体験 

 

参加された皆様からは、「全ての料理にチーズが使われているのに、全く飽きさせない」「チーズと中華の新しい可能性を発見した」「薮崎シェフの創造性に感銘を受けた」といった声が聞かれ、大満足の様子でした。 

 

今回の「会員のシェフを訪ねての賞味会」は、薮崎シェフの卓越した技術と感性、そしてフランスチーズの奥深さを改めて実感できる、記憶に残る素晴らしいイベントとなりました。 

 

レポート 早川 由紀(フランスチーズ鑑評騎士の会 日本支部 理事・オフィシエ)