2026年5月9日開催「フランスチーズで楽しむ おもてなしフィンガーフード セミナー」
〜シュヴァリエ米田岳人シェフに学ぶ、極上のマリアージュと演出術〜
報告:2026年5月11日 (理事・オフィシエ/早川 由紀)
初夏の爽やかな風が吹き抜ける2026年5月9日、金沢駅からほど近い「ぶどうの森 タパス・エ・バール」にて、フランスチーズを主役にした「おもてなし」にぴったりのフィンガーフード・セミナーを開催いたしました。
講師にお迎えしたのは、2024年にフランスチーズ鑑評騎士(シュヴァリエ)を叙任された、金沢を代表する食のブランド「ぶどうの森」の米田岳人シェフです。本会理事・オフィシエの桝田則夫氏がホストを、同じく理事・オフィシエの早川由紀が司会進行・配信管理を務め、リアル会場とオンライン(Zoom)を繋ぐハイブリッド形式で、北陸の地からフランスチーズの新たな魅力を発信いたしました。
シェフの技とチーズが織りなす「7つのマリアージュ」
セミナーでは、早川理事による「今、おもてなしに使いたいフランスチーズ」の紹介に続き、米田シェフによる7種類のフィンガーフードの実演が行われました。
プロの視点から、家庭でも再現可能な華やかな盛り付けのコツや、身近な食材での代用案など、具体的かつ贅沢なテクニックを余すところなく披露していただきました。参加者の皆様からは「パーティーでは料理が冷めてしまうのが心配」という質問も上がりましたが、米田シェフからは「今回のメニューはすべて、冷めても美味しくいただけるよう計算したレシピです」という心強いアドバイスをいただき、ホストもゲストもゆったりと楽しめる「おもてなしの真髄」を学びました。
特に、ミモレットを忍ばせたクレープや、希少な「シャブリ・シャランセ」を用いたカナッペなど、伝統とモダンが融合したメニュー構成は、シュヴァリエとしての深い知見とシェフの感性が光る、まさに極上のひとときとなりました。
地方からの発信、そして今後の展望
今回はリアル参加者を限定しつつ、オンライン配信を併用することで、遠方の会員の皆様とも貴重な時間を共有することができました。
運営面では、事前に調理動画を用意することで、当日遅れて参加された方へのフォロー体制を整えたり、オンライン参加者の復習用に動画を活用したりと、新たな試みも導入いたしました。一方で、オンライン参加者との双方向コミュニケーションといった課題も見えてまいりました。今後はより一体感のある運営を目指したいと考えております。
米田シェフの多大なるご協力により、非常に質の高いセミナーを実現できましたことに深く感謝申し上げます。また、遠方から足を運んでくださった皆様、画面越しにご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。今後も地方会員のモチベーション向上と、フランスチーズ文化のさらなる普及を目指し、こうした学びの場を継続的に企画してまいりたいと考えております。
【当日紹介された7品のレシピ・エッセンス】
1.スモークサーモンとミモレットのクレープ ゼストロランジュの香り
自家製スモークサーモンに、すりおろしたミモレットと刻んだオレンジの皮を合わせ、クレープ生地で包んだ香り高い一品。実演では、なめらかなクレープ生地を美しく焼き上げるためのプロの技も伝授いただきました。
2.スナップエンドウとフルム・ダンベールのヨモギ添え
茹でたスナップエンドウに、フルム・ダンベールと豆を和えてサヤに戻し、刻んだヨモギをあしらった初夏の装い。甘みを最大限に引き出しつつ、シャキッとした食感を残す絶妙な「茹で加減」についても、丁寧にご解説いただきました。
3.むきエビとブリー、レモンバームの春巻き
エビ、ブリー、レモンバームを春巻きの皮包んでパリッと。ぷりぷりの食感とチーズのコクがたまらない、冷めても美味しい爽やかな一皿。
4.フロマージュ・ブランの新玉葱タルトフランベ
アルザスの伝統料理。パン生地に薄切りの玉葱、ベーコン、フロマージュ・ブランをのせてオーブンで焼き上げます。フロマージュ・ブランは、水切りヨーグルトでも代用可能というシェフのアイデアも披露されました。
5. チョリソとシャブリ・シャランセのカナッペ
バゲットにスライスしたチョリソをのせて加熱し、仕上げにシャブリ(白ワイン)でウォッシュされた希少な「シャブリ・シャランセ」を贅沢にトッピング。
6. ホタテ貝のタルタルとコンテのグジェール
コンテを練り込んだグジェールに、タルタルにしたホタテを詰めた逸品。「シューを焼くのが難しい場合は、パンやブリオッシュで代用しても美味しく仕上がる」というプロの知恵も。
7. 砂肝のヨーグルトマリネ・ブロシェット
ヨーグルトに漬け込むことで臭みを消し、驚くほど柔らかい食感に仕上げた砂肝の串焼き。仕上げにグリュイエールチーズを贅沢にすりおろして振りかけた、意外性が光る組み合わせ。
気軽に手でつまんで味わえる「フィンガーフード」の極意。美しさと美味しさを両立させたレシピの数々は、まさにフランスチーズを愛する私たちらしい、最高のおもてなしの形でした。















